ひとつのいし

■サラリーマンしかできない人ですか？

会社を辞めて、独立してやってみようか、
決めかねていたときに、
僕が自分自身に問うてみたことです。

学校を卒業したてのころ、
「社会に出る」というのは、どこかの会社に就職する、
つまりサラリーマンになる、ということだとしか
考えていませんでした。

他にも、いくつかの選択肢はあるはずなのに。

■雇われるということ

会社に就職して、しばらくすると、
自分は雇われてるんだなー、と思うことがあります。

それでも、僕の場合は
結構果敢に上司にたてついたり、
なのに、それが買われてか異例の出世しちゃったり、
なんて、自慢してみたところで、
結局僕は、
この大きな傘に入れてもらってるんだなーって。

会社という組織の中だからこそできる仕事もあるし、
だから、サラリーマンがいいとか悪いとかの話では、
もちろんないのですが・・・。

■一つの石として

たとえば、川原にある
たくさんの石の中のひとつとしてではなく、
ただの、一つの石として、
自分にはどれだけのことができるか？

会社という後ろ盾を、虎の意を外して、
「○○社のだれだれです」ではなく、
ただの「だれだれです」。

これでやっていけるか、
人はそんな自分を、どう評価してくれるか、
それは不安だったけど・・・試してみたかった。

で、なんだかんだと１２年。
なんとかなるもんですねー。

世捨て人みたいに、
山にこもって自給自足というのではなく、
いろいろな人と関わりながら、助けられながら・・・

ですから、むろんそういう意味では、
決して一つの石なんかじゃ、ないですけどね。